イッツに押しのけられたノコリ
文鳥は子育てを夫婦共同して行う。オスも抱卵するしヒナにエサを与えもする。自然状態では、親鳥も少し離れた場所までエサを食べに行かねばならないので、ほぼ平等に交代制になっているのではなかろうか。つまり、メスが主導的で、オスの方は巣の周辺に位置取り警戒に当たる時間が長い、といった形態は、エサがすぐ近くにあり、メスだけでも抱卵・育雛が可能な飼い鳥となってからのもののような気がする。
もともとオスも育児参加するものなので、その本能が強くでると、我が家の初代ヘイスケや九代目キューのような、「主夫」化した文鳥も現れるのだろう。つくづく、文鳥という生き物は人間に似た面があって不思議だ。
ノコリは飼い鳥化した文鳥のオスとして、平均的かもしれない。抱卵も育雛も熱心に手伝うが、主導権は妻に譲り、巣の近くで警戒にあたっている。せっかくなので、手を出す、否、指を出すと、カゴ越しに威嚇攻撃してくる。おそらく、これで自分の存在意義を確かめているのだろう。
もちろん、飼い主はあまり関与すべきではないが、意識的にちょっかいを出しても良い場面もあるわけだ(嫌がるまでしつこくやってはならない)。
・・・ただ、帰らず、留守にしてしまうのは、いただけない。さらに精進してもらいたい。
![孵化9日目の文鳥ヒナ](/image/img52175feczik7zj.jpeg)
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