恋多きアイと振り回される夫のポン
夏は、少し早起きをして窓を開けなければならない。今日もまず自分の部屋の窓を開けて、夏にしては澄んだ空気に、おやっと気づいた。富士山が見えているのだ↓。
ここは山の上なので、近景は広大な墓場やら火葬場だが、遠景はみなとみらいも横浜駅周辺も見渡せる。富士山も少し移動すれば見えるのだが、家の窓からは見えないことになっていたのである。20年来そういうことになっていたので、突然富士の嶺が出現してびっくりしたのだ。
どうやら、最近になって20年以上この家から富士山の眺望を奪っていた公園の木が刈り込まれ、今日の快晴でその効果が現われたようだ。せっかくなので、定期的にバッサバッサと刈り込むか、大正震災の犠牲者の無縁墓の周囲を薄暗くして、幽霊が出るとそういった話が職業柄好きらしいタクシー運転手の一部に評判になっているくらいだから、ほとんど全部根元からぶった切ってしまってはどうかと、折があれば提案したいと密かに思うのであった。
壁に富士山が描かれた銭湯ならぬ、頭だけチラッと見える我が家に夜な夜な出現する文鳥の公衆水浴び場は、今日も活況を呈し、ついにケコも利用するようになった。
それでもまだ1リットルほど余力がある。これなら、今年は4リットルで収まってくれるのではなかろうか。と、淡い期待をしている。
![富士の嶺だけ](/image/imga0125ab9zik5zj.jpeg)
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