カゴの場所が分からずうろつくスミ
クラは新たに設置した止まり木が気に入ったらしく、そこで一日中過ごしていた。問題は、下に降りないことだろう。アワ玉を食べ、のどの渇きは青菜を食べることで誤魔化してしまうので、ほとんど動かない生活になる。
しかし、考えてみれば、その前にしても、下段の止まり木から動けない生活だったから、運動など出来ていなかった。それなら、いっそ上段で生活できるように、ボレー入れに配合エサと水をそれぞれ入れて、アワ玉などに並べて設置した。
滑って落ちたら、お気に入りの上方に這い上がるべく努力するだろうが、落ちなければそれはそれで良いだろう。いつも落ちるようになったら、床生活をしてもらおう。
人間の老人がオムツを付けたり、ベッドで寝転がったりをしていると、かえって身動きをしなくなるので、リハビリのためには、楽をさせないようにする必要がある。病気やケガの時も、出来るだけ早期に、無理をしない程度に体を動かした方が、復帰は早まる。
しかし、それは人間の話で、そのまま文鳥に当てはめて良いのか、これは難しいところだと思う。もちろん、人間としての思考能力があれば、リハビリの必要性を理解するだろうが、あいにく文鳥には理解出来るはずがない。不便な生活は不便なだけで、それが将来的に意味があることなど知る由もない。それでも、エサを食べたり、水を飲んだりするために、何とかしようと頑張るかと言えば、残念ながら老齢になるほど、無理をせず、すぐにあきらめ、我慢して、かえって動かなくなることが多いように思える(トイレに行くのが面倒なので【介護の人に迷惑を掛けるのが嫌なので】、極力水を飲まないようにするお年寄りを連想する)。
文鳥にしても、極力動かねばならない環境にした方が、あるいは、数ヶ月程度寿命が延びるかもしれない。しかし、その間の老・病は苦行であって、しかも人間でない文鳥には、その苦行に意味など見出せるはずがない。したがって、私は、文鳥が出来ないことはしないで済むように、少しずつ少しずつ、楽が出来るような方向で考えたいと、だいたいいつも思っている。
さて、ノコリとスミの巣にある卵を確認したところ、とりあえず2個有精卵であった。しかし、スミはいまだに自分のカゴがわからず、放鳥時間は出っ放しだ。2時間近く抱卵されない状態が毎日起きれば、いくら夏で凍えないとしても、孵化は難しいのではなかろうか。
とりあえず1個を残し他を擬卵に替え、期待せずに今後の展開を見守ることにした。
まだ放鳥時間中限定だが、ノッチの強奪愛が成功した。アイ(実は祖母)が夫のポンよりもノッチの近くにいたがるようになり、ポンが嫉妬で荒れているのだ(2羽が掛け時計の上でいちゃついており、慎重派のポンはそこに突撃できない)。
一方のイッツは、現在ラックに魅かれているようだし・・・、どうも若手2羽の恋愛観は、物騒なもののようだ。今後も気をつけなければなるまい(どうすれば良いかはわからないのだが)。
土いじりの話だが、今朝、八重クチナシが満開だったので、ついでに写真を貼っておく。
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