夏は文鳥の季節か

 

水浴びする文鳥(アト)
アトの豪快な水浴び

 文鳥が、熱帯多雨の地域から遠い温帯の異国の地に連れ去られて300~400年の月日が流れているが、彼らは基本的には変わっていない。近年まで「並文鳥」と称して、野鳥の文鳥を捕獲したものが輸入されていたし、飼育下の生き物はその自然環境に合わせることは、一義的には不必要なので、変わる必要がなかったものと思える。
 つまり、彼らは暑さを得意とし、大量の水を必要とし続け、日本の四季に合わせて「衣替え」をしない。自分の文鳥がたまたま春と秋に換羽らしいものが見られたからなのか、誤解している飼い主も多いのだが、文鳥の換羽は基本的に春夏の年1回で、夏毛と冬毛と言ったものはない。そもそも熱帯に四季はないので、そういった違いは必要ないのである。
 もし、春夏に一気に生え変わらないケースが増えているなら、それはその文鳥が住む環境が、あまり四季の違いを感じないフラットなものになっているからではなかろうか。何しろ、四季のない地域での文鳥は、繁殖期と換羽期は一斉には行われないはずで、その証拠に、日本産の文鳥ヒナは夏季には流通しないが、亜熱帯の台湾産の文鳥ヒナは、真夏でも流通する。

 それにしても、テーブルの上での水浴びは、かくも気持ちが良いものであろうか。カゴには外掛け容器が付いているし、午後には冷たい水に交換しているのだから、そちらでかなりの力を使い、テーブル上では控えめにして欲しい・・・。

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