右にいるケコから夫を隠しているミナ
クラが珍しくカゴの外に出る体勢をとったので、指に乗せ、ケコのいる定位置を避けて、斜向かいのカーテンレールに置いた。しかし、安定しないのか、事態が把握できないのか、即座に落下してしまった。拾い上げて、再びカーテンレールに乗せ、じっと落ち着くまで周囲を手でふさいでいたが、手を引いた途端に、またしても落下した。
クラの孫のヤッチは、半分以下の高さのテーブルから落ちて亡くなっているので、飼い主としては気が気でないのだが、テーブルの上に置くと落ち着かないのは経験上知れているので、やむを得ず暖簾の上に置いた。幸い、目を閉じ口を開け、半ば「てんかん様発作」の状態にあるクラを恐れたのか、さすがに追い払える状態ではないと気づいたのか、ケコは無視を決め込んでくれた。
その後、クラとケコの間にミナが入る形で均衡が保たれたが、放鳥時間半ばを過ぎて、ケコがテーブルの上で晩柑を食べるのに夢中になっている隙をつき、クラが暖簾中央の時計下に移動してしまった。そこが一番落ち着くのだろうが、これで均衡はもろくも崩れた。
定位置に戻ったケコは、そこにクラがいるのに腹を立て、追いかけ、追い落とした(ミナはテーブル上で食事中)。そんなこともあろうかとクッションを下に置いていたのだが、予想位置とズレがあり、結局床に背中から落下し、ひっくり返った情けない姿をさらすことになった。それでも受身がうまいのか、拾い上げに行った時には起き上がり、ボンヤリとしていたので、手に包んでカゴにお帰り頂いた。
カーテンレールを改良して、暖簾上と同じにしても、おそらくそこに落ち着いてくれないだろう。文鳥も、年をとればとるほど、新しい環境に適応しにくくなるのだ。老齢のクラに場所を譲り、ケコには他に移って欲しいところだが、わが道を行く女優様が聞き分けてくれるとも思えない。・・・落ちても衝撃が少なくなるように、クッションを強化して配置する以外に対処方法が無いようだ。困ったものだ。
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