解決法は布巾一枚

出入り口がわからない文鳥(ケコ)
「文鳥キック」を繰り返すケコと出てきてくつろぐケコ

 今夜も、ケコは出入り口の所在が分からず、ガチャガチャと騒ぎまわる。自分で解決法を見つけさせようと放っておいたが、ケコの体力よりもこちらの忍耐が先に尽きてしまった。
 そこで、まずは捕獲して出入り口に置き、あわてて飛び出さないように、ゆっくりつかんだ手を離し、しばらく立ったまま様子を見、ケコが動かずに周囲を確認している様子なので、ゆっくり静かに放鳥部屋に戻った。これで釣られて飛んで来る予定だったのだが、何と、わざわざ回れ右をしてカゴの中に入り、定位置の上段T字止まり木に戻ったではないか!
 ようするに、T字止まり木から放鳥部屋がよく見えるのがいけないのだ。そう思い当たり、布巾をカゴにかぶせてやった。これは効果てき面で、放鳥部屋に戻りイスに腰掛け、カメラを持ち上げた時には、すでに出入り口に移動し、こちら目掛けてまっすぐに飛んできていた。頭に着地、そこを踏み台にさらに上空へ飛び立ち、結局例のレースの暖簾上に位置を占め、悠々と毛づくろいに興じ始めた。
 頭が良いのか悪いのかよくわからないが、今のところ鈍いのは確かだろう。運動能力は、案外発達しており、ちょっとした動作ですぐに息が上がり、荒い音を発しつつ開口呼吸をしているスミとはだいぶ違う。
 今日の経験で出入り口を学習してくれただろうか、それともしばらく布巾が必要になるのか、明日の行動を楽しみにしよう。

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