貞淑なミナと間男のシンさん

老齢の夫を支える貞淑な白文鳥(ミナ)
老齢の夫を支える貞淑な白文鳥ミナ

 被捕食動物の文鳥は、見慣れた仲間がいなくなっても、それほど不審とはしない。それぞれがそれそれの思惑で、いろいろやらかし。それに応じて飼い主は頭を使わねばならない。それは、実に飼い主の精神には良いものである。 

 さて、自分は元気で若いのに、伴侶が老齢や病気で繁殖が難しくなった時、どうなるものだろうか。子孫を残すために夫婦が存在するのが真相なので、若い方は分かれて他の伴侶を見つけるのこそが、自分の遺伝子を多く残す上で当然の行動だろう。確かに、以前、夫のオマケが衰弱した時に、妻のシロはへ以前と浮気に走った。また、昨日亡くなったオッキは、体調が悪化した途端に、夫のゲンから迫害された。
 しかし、そうでない文鳥も多い。ブレイやサムやハルは女房文鳥が体調を崩しても寄り添い続けたし、今現在、ミナは、夫のクラがヨレヨレになっても、浮気は一切せずにいる。実にえらい。貞女だ。ヤマトナデシコ?の鑑だ。夫を捨ててくれれば、飼い主は咎め立てなどせずに、新たな伴侶を紹介しようとしていたのだが、クラと体を寄せ合っている姿を見せられては、余計な手出しは出来ない。

 ミナに紹介しようと思っていた独身オスの2羽。白文鳥シンさんと桜文鳥ノコリ。
 シンさんは、昨日今日と桜文鳥マキが篭る箱巣の中にまで入り込む暴挙に及んでいる。ただ、やたらと紳士である彼は、黙って抱卵を手伝おうとしているだけらしく、箱巣の中は静かなままだ。しかし、これはやはり強奪愛に発展しそうな危険性があり、早急に対処しなければならない。
 となれば、やはり隔離環境に慣れつつあるヨメは、シンさんと夫婦にした方が良いかもしれない。否待てよ、確かにヨメは濃い桜文鳥以外はアウトオブ眼中のシンさんの好みのど真ん中の容姿だが、現在は換羽中だ。換羽中の姿から、換羽後の姿を想定する文鳥は、たぶんいないだろう。
 それに、ヨメの方が、白文鳥を嫌っている可能性もある。彼女(今のところさえずっていない)が、ペットショップで寄り添っていたのは、最も色の濃い桜文鳥のメスだったではないか。となると、ヨメはノコリをより好むのではなかろうか。
 ノコリはと言えば、白文鳥のメイと桜文鳥のアイに言い寄るので、特に色でのこだわりはないらしい・・・。
 ・・・、悩ましい。とりあえず、箱巣をつぼ巣に交換して繁殖気分を中断の方向に持って行きつつ、まずはノコリとヨメを同居させ、少しでも問題があれば別居、その後は成り行き次第、といった感じで進めようと思う。

 

 昨日亡くなったオッキに、いろいろお言葉を頂きありがとうございます。
 29日、「オッキちゃんチェック」に備えて待機している姿が、最後の写真となってしまったので、お別れにそれを載せておきます。

Untitled2.jpg

コメント

タイトルとURLをコピーしました