![水浴びをするヒナ換羽終盤の文鳥(ノッチ)](/image/img3ce06075zikdzj.jpeg)
水浴びするノッチ
最近何かと時間をとられて、せっかく読んだ『ザ・文鳥』の批判も出来ないでいる(飼育本と言うより、勤勉な個人の『ルポ』だと思って読みたい)。もちろん、「そうだ、そうだ!」と強く相槌を入れたくなる箇所も多いが、首をひねる部分も多い。首をひねる部分を一点。
特にデータの持ち合わせはないので反論は出来ないが、文鳥の体重について、日本国内の飼鳥としての文鳥が「およそ25~27g」とするのは良いとして、ショーバードとしてブリーディングされた血統と「野生のブンチョウでは32g程度」とするのは、信じがたい。
繁殖家の一部に巨体化を指向する動きがあり、大柄の文鳥を代々掛け合わせれば、その血統が32g平均くらいになっても不思議はない。不思議なのは、何故野生の文鳥が巨体であると見なしているのか、その根拠がわからないのだ。
野生文鳥とは、昔『並文鳥(ナミブンチョウ)』として売られていた鳥たちだが、並文鳥が巨体であったと言う話は、聞いたことがないような気がする。基本的に、野生の厳しい環境下にある生き物は、あまり巨体にはならないのが普通であり、文鳥の場合、大型化すると敏捷性が減退し、生存競争で不利になるような気がする。
人間により手厚く保護され、栄養も豊富な上に、自由自在に飛び回る環境であれば、あるいは巨大化するかもしれないが、それを本来の野生種と言えるのか疑問である。さらに考えたい問題だ。
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