奥イッツ・手前ノッチと奇跡的に仲良く食べるアト
午前11時は2回目の給餌時間だ。エサを適当に食べたヒナたちは、勝手に『文鳥団地』に遊びに行くので、その間オッキに残り物の湯漬けエサを与え、それも終えてオッキを帰し、その間所在無げにうろついていたノコリも帰し、さらにヒナたちを手の中に入れるなど、短い至福の時を過ごし、また『文鳥団地』でたたずむ2羽を捕獲してカゴに帰し、・・・ふと右手を見て『キャ~~!』と、実際の声にはしない悲鳴をあげたのだった。
血のりがべったり付いているのだ。ちょっとした出血で点々とあるのとは違う。これが、文鳥に比べれば超巨大生物の人間である自分の血なら、どうと言うことも無いのだが、小鳥の出血量としては尋常ではない。さてはどこかでケガをしたのか、カゴ越しに突かれたか、あわてて見るとノッチのお尻、尾羽、翼の先端部が血で塗れたようになっている。
さらに慌てふためいてノッチを取り出して確認したが、すでに出血は止まっているようだったので、急速に冷静になった。おそらく、成長途上の羽が抜けたか切れたかして、一時的に出血したに過ぎないと、原因を推定したからだ。
鳥の羽は成長しきってしまえば血の通わない存在で、切っても抜いても出血はしないが、成長途上では、どんどんと栄養を運び込むため血量が増えるようで、切れたり抜けたりするとどっと出血するのだ。そういったことを知らなければ、飼い主の方が目を回してしまうところだ。
ノッチ自身は何事もなかったようだが、血のりはお湯で洗ってやった。この文鳥は、何事か仕出かす星の元にあるのかもしれない。用心したい。
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