さまよえるシンさん

 

夫婦者にちょっかいを出す白文鳥(ポン・シン・アイ)
夫婦でくつろいでいるところをシンが乱入し逃げ出すポン

 我が家では、白文鳥のオスはもてない。シンは、人間の目で見る限り、ほれぼれするほどカッコイイ白文鳥だが(大柄で毛並みも血色も良く、目が大きくアイリングが太い)、夫持ちのとは言え、我が家のメス桜文鳥たちはまるで相手にしないのだ。
 不思議なことなのか当然のことなのか、シン自身は桜文鳥が大好きで、コウに言い寄りカナに言い寄り、マキに言い寄り、すべて失敗し、今日はアイをターゲットに『営業』を始めたが、やはりまるで相手にされなかった。
 コウは、年上の前夫(ノロ)の存命中はシンを不倫相手にしていたが、年下の夫を持ってからはやたら貞淑になり、シンなど眼中になくなった。カナに対しては、カゴまで追って行くまで頑張ったが、デコ・カナの共同防衛体制になすすべなく撃退されあきらめた。マキに言い寄った際は、嫌がられはしなかったが、明らかに『空気』の扱い、アウトオブ眼中で、マキが抱卵で巣ごもりするようになると、姿すら見ることが出来なくなってしまった。そこで、顔の似ているシズに少し言い寄ってみたが、まるで手ごたえが無く(シズという文鳥も恋愛対象とはされないキャラクター)、今度はアイとなったようだ。しかし、ポン・アイの夫婦仲はかなり強固で、夫のポンは弱いが、アイの方は『着やせ』するタイプながら、実は大柄で筋肉質なので、あまりしつこくすると叩きのめされてしまう可能性が大きい。強いのである。
 後は、水しぶき製造機のカエと、あつかましいエコか、言い寄ったところで失敗は目に見えているなぁ・・・。一巡してニッキと仲良くならないものかと少し期待しているのだが、そううまくは行かないようにも思える。それでは、来年誕生予定のノコリ・コウの子がメスで・・・、と言うのは、時間がかかる上に、実現可能性は50パーセント以下だ。
 かくして、シンさんの不毛な愛の遍歴は続くのだろう。

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