芸術の秋はバリアートで

トウモロコシを食べる文鳥夫婦(ポン・アイ)
トウモロコシを食べる文鳥夫婦(ポン・アイ)

 文鳥たちの過半は、巣材のいぐさをせっせと運んでいる。ただ、運んでは出してしまう者が多く、しっかり巣作りできているのかは疑問だ。
 夜はトウモロコシを食べ散らし元気そのものだ。飼い主にとっては面倒な季節が始まったと言うことだろう。しっかりしたいところだ。

【余談のはずの本題】
 芸術の秋。バリアートの専門店アート・ルキサンさんが、現地での買い付け旅行から戻られ、実に頭の下がる勤勉さで、休みなく新作の画像を公開されているので、近日中に日本にもたらされるそれら新作の画像を見て楽しんでいた。
 まず文鳥ではないが、LABA画伯の『オームと葡萄の木』に魅かれた。ただ、描かれている鳥は、 正確には「オーム」=オウムではなく、ナナクサインコだろう。雌雄で姿が変る鳥ではないはずなので、手前は幼鳥だろうか。成鳥の厳しい表情と幼鳥のやさしい表情の対比、手前に来るほど明るい色使いとなり、暗い奥のぶどうがそれでも立体的に見える描写力、大したものだ。
 そして文鳥。TEGIG画伯待望の『文鳥とピンクのプルメリア』は、期待を裏切らない秀作だ。少し遠目に見ると、落ち着いた背景から青みの文鳥の姿と赤みの花びらが飛び込んでくる印象的な作品になるのではなかろうか。引いて見て良し、近寄って見ても良しだろう。
 文鳥の表情の描写が、個人的な嗜好に最も合っているBAGIA画伯の作品3点も、すべて秀作と言えるだろう。特に横長の『文鳥とラン』は、左右で陽と陰が明確に表現される構図で、とても芸術性が高い作品だと思う。
 プンゴセカンの文鳥と言えばRAKA画伯で、今回も現在まで3点が紹介されている。大きな変化は無いが、『文鳥とプルメリア』のクチバシを開けてさえずっているらしい姿や、『文鳥と野生ラン』のかがんだ姿など、表現がより多彩になっているようだ。定番的表現を踏まえつつ、それにとどまらないところに、画伯の創作意欲が感じられよう。その点、大きな方の『文鳥とプルメリア』は、遠近取り混ぜての文鳥の姿一つ一つの表現や姿勢のみでなく、全体の構成の変化を模索しているようにも思われる(渦巻きのように、中心の奥に周辺が引っ張られるような構図だろうか?うがって見すぎか?)。
 と言ったところで、まだ後から出てくるのかな?それも楽しみにしよう。

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