「私飛べるかもしれない」と思っているらしいオッキ
新しいテレビに慣れず、テーブルの上に降りてこれない文鳥も多い。そして上空で飛び回り、些細な物音にも過敏に反応して騒動となるため、テーブルのオッキも釣られて飛び立とうとする。
否、特に釣られなくても飛ぼうとしている。数日前からやたらせわしく動き回ろうとして足がもつれてしまい、その代わり羽をバタつかせるようになった。これは良化なのか悪化なのか微妙なところだが、良化していると見たい。
さらに頑張ってもらいたいところだ。
【余禄】
文鳥ライターの伊藤美代子さんが、『文鳥の救急箱100問100答』という本↓を誠文堂新光社から出されたので、早速取寄せてこの数日読んでいた。
当然、「答え」は筆者の流儀のものなので、私としては首肯しかねる点が多々ある。ただ、前作の『ビギナーズガイド文鳥』が、初心者が真似すると危険すぎる内容を含んでいるように思えて初心者には薦めにくかったのに対し(詳しくはコチラ)、それほど自己流に突き抜けた内容でもないような印象であった。
飼育本ではないが、雑誌『アニファ』の出版社が破産してしまった今日この頃、文鳥ライターとしてご活躍される筆者と、ムック本『コンパニオンバード』を年2回発行する誠文堂新光社を応援する意味で、お金を出して買ってもらいたいところだ。
などと書くと、お前の店で扱えば良いではないかと指摘される向きもありそうだ。もっともな話で、実はすでに問い合わせはしたのである。しかし、卸売り会社経由の卸し値では商売にするのは困難だった。そこで、卸売り会社には悪いが出版社にも直接問い合わせたところ、さらに困難な条件提示を受け(おそらく取引実績で値引きする新規開拓など考えない営業をしている)、電話で「検討します(当然「さよーなら~」の意味)」と言ってあきらめたのであった。やはり、黙ってアマゾンかセブンアンドワイか楽天ブックあたりでの購入を薦めた方が良さそうだ。
と薦めておいて首肯しかねる点を列記するのもどうかと思うが、参考までにネタバレになって販売の支障にならない程度、と言うより読まないとわからない批判的感想コメントを書いておくことにする。
1、文鳥の場合数個産んでから抱卵を始めるので、初めの数個は間をおかずに孵化するのが標準。
7、羽は切らないに越したことはないが、おそろしい飛行技術で室内をビィユーンビィユーン飛びまくり、羽を間引いたくらいでは何の苦もなく飛び回る文鳥も世の中にはたくさんいるの。おとなしやかな文鳥を基準に決め付けず、基本的には飼い主の判断に委ねるのが適当だろう。
25、人間の赤ん坊が歯固めでかじるものが、離乳食として食べる物とは別なことくらい人間の母親なら知っているものと思う。別に撒き餌をしても害はないので、ご随意にといったところか。
26、2週齢(生まれて15日め以降)なら、『育て親』が使えるほうが普通だと思う。
29、農薬の有無を感知出来る能力があれば、野鳥に被害は出ないだろうなと思う。
36、温度30度超で湿度80パーセントが必要だとしたら、孵化したてのヒナだけだろう。乾燥したらよくないが、無理をして事故を起こしたり、ジメジメとカビだらけにしないようにして欲しいところだ。
37、ハチミツ水も良いけれど、それより簡単なのでスポーツドリンク、これを基本にしたい(医療従事者なら輸液だけど大して変らないはず)。
39、雌雄差より個体差が大きいか。大抵の生き物は、メスの方がずうずうしいと書くと怒られるだろうなあ。
84、棚の下段も仲が良いのだが・・・、上段にプロレス夫婦もいるし・・・。
89、孵化した手のヒナの給餌など、鳥類研究では日常茶飯事のようだが、たしかに未経験だと難しいだろうと思う。聞くところでは、爪楊枝の先端を少し切って平らにするのが一般的なようだ。普通のシリンジやスポイトだと口に収まらないケースも多いので、個人的にそういう機会があれば、スドーのフードポンプで一番細いアタッチメントを適当に短くして使うかな、と思う。
91、ヒナの時期は暗がりで寝かせておくか、エサを与えるかなので、この時期に昼夜を逆転させることに対して、光周期などほとんど問題にならないだろう。ある程度大きくなったら、光(重要なのは朝日)を感じて規則正しい生活リズムを刻むようにした方が健康的だが、それとて飼い主それぞれに生活があるから、『これでないとダメ』的な排除の論理はなるべく避けたいと思う。
99、寿命7,8年の生き物を3年間も他人に預けるなら、その他人の子として最期まで面倒見てもらいなさい。つまり、3年後に再び連れ戻そうなどと考えるのはあつかましいと言うものではないか?
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