早くもエダマメが好物の桜文鳥ヒナ(ノコリ)
ノコリが差し餌を受け付けなくなった。朝から一口も食べてくれない。自分でエサを食べ、差し餌を求めない状態、つまり『ひとり餌』になってしまったのだ。孵化39日目、少し早めであった。
個人的には、差し餌は長々と続けたいのだが、当然不自然なことをして無理強いさせることは出来ない。孵化30日を過ぎる頃には、日中は餌や水を用意したケージに入れ、差し餌の際はエサでも遊び(指に湯漬けエサを乗せるなど。遊び時間が長くなるので、当然エサの温度など気にしない)、結果として自立を促すことになる。さらに、放鳥時間に他の文鳥たちの様子を見られるので、飼い主がせっせと湯漬けエサを用意しても、そんなもの無視して、自分で食べたいものを食べるようになってしまう。
しかし、あと数日くらいサー-ビスしてくれたら良かったのに・・・と思う。
一羽を「完璧的」に育てている場合に、『ひとりエサ』の時期が遅れるケースが多いようだ。一羽だと参考にする成鳥がいないのは止むを得ないが、飼い主としての管理に徹するあまり、親鳥の役割を果たしていないのも要因かもしれない。
親切なようで不親切、わかっているようで手のりの一羽飼育などわかっていない飼育本には、エサをヒナの入れ物の床に撒くと自立につながるようなことを書いているかもしれないが、はっきり言ってしまえば、あまり意味のある行動とは言えない。なぜなら、エサをエサとして認識させることもせずに、足元に撒いても理解出来るはずがないではないか。まして、暗い容器の中に撒いてどうするのだろうか?
他に文鳥がいなければ、飼い主がエサをエサと認識出来るようにしなければならない。飛べるようになったヒナが親鳥の後に従ってエサをついばみ始めるように、飛ぶようになれば、機械作業のように差し餌をするのではなく、湯漬けエサを給餌器にトントンと詰める様子を見せたり、湯漬けエサを指で突いて見せたりして、ヒナが関心を持つように徐々にしていく必要があるわけだ。その上で、撒きたければカゴの床に撒けば良いだろう(カゴの外に撒きそれで一緒に遊べば良いので、私は初めからカゴにはエサ箱に入れておく)。手本も示さず本能を呼び起こしてついばめ!と言うのは、文鳥のような学習するタイプの生き物にとって適した方策ではないことに気づかねばならないと思うのである。
エサを指に乗せたり、テーブルの上に撒いたり、清潔ではない感じもするが、当然事前に手は洗い、事後には掃除、これが飼い主の役割だろう。親鳥の役も、飼い主の役も果たさねばならないが、それでもこの時期が終わってしまうのはいつも悲しい。
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