シナモン文鳥ニッキのデビュー

微妙な距離を保たれるシナモン文鳥
微妙な距離を保たれるニッキ

 朝、断末魔の悲鳴をあげるニッキを保定し、いつものように両翼3枚ずつ一枚置きに風切り羽を切る。カゴに戻して「文鳥団地」に移動、アト・メイのカゴの隣に設置した。
 特に問題なし。ペットショップ暮らしが長い文鳥は、周囲で鳴き声がし、文鳥がいる環境の方がリラックスするものだが、ニッキもうれしそうで、すぐに水飲み容器で水浴びを始めた。その後は、隣や斜め上のカゴを横目で見て、小松菜を食べているので真似して食べ、、外掛け水浴び器で首をひねるなどしていた。
 夜、他の文鳥たちがブンブン飛び回るのを見て、うらやましげにソワソワしていたが、開閉口から飛び立つという知恵が回らず、結局前面へ文鳥キックを繰り返すのみだった。しかし、このままでは掃除の邪魔なので、捕獲してテーブルの上に置いた。
 初めは羽ばたくことも出来ずにいたが、少し飛んでは衝突落下を数回繰り返す内に、飛行距離が長くなっていった。生まれてこの方一度も飛翔したことはないのだろうから、すぐにうまくは飛べないだろうが、運動神経は悪くなさそうなので、すぐに上達するだろう。何となく、頭の回転は遅そうだが、これも改善していくのではなかろうか。
 いまひとつ状況を把握していないニッキは、他の文鳥たちにケンカを売ることもなければ、逃げ回ることもなかった。他の文鳥たちは、この毛色の違う目の色も違う生き物を、いちおう自分たちと同じ種類くらいには認識してくれたようで、逃げ回るようなことはしないが、さりとて近づこうともせず、微妙に距離を保ちつつ、様子見を続けるのみであった。幸い繁殖期ではないので、その時期なら言い寄る前に襲い掛かる外道なオス文鳥も、今は勢いが無く、少々風変わりな文鳥にアタックはしないようだ。
 とりあえず無難な滑り出しだ。数日様子を見て、ゲンと同居させるか決めよう。

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