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ガールハントする文鳥(ヤッチ)
エコに言い寄るヤッチ

 今日もヤッチはエコに言い寄っていた。さらに、アイとシズにもさえずろうとしていた。
 本格的に後妻探しをするつもりだろうか。そうなると、また嫁文鳥を探さねばならないのか・・・。飼い主的には、繁殖目的でない以上、シナモンかシルバーがいて欲しいのだが、エコが好みとなると、せっかく迎えても無視される公算が高そうだ。
 とりあえず、もう少し様子見としよう。

【余禄~プンゴセカンの新作~】
  アートルキサンさんに荷が届き、続々と新作がアップされているので、依頼されたわけでも何でもないのだが、またも勝手なレポートをしておきたい。
 プンゴセカン(バリ島の花鳥画)の文鳥の絵が増えているのはうれしいところで、特に今回、白文鳥を描いた作品が登場しているのは注目に値すると思われる(※)。
 すでにここでも挙げた「文鳥とヤマネコ」、文鳥好きで喫茶店でも経営していれば買うしかないだろうに、と個人的には強く思っているあの絵の作者のBAGIAさん作「文鳥と椰子の木」の白とノーマルの文鳥は、「文鳥とヤマネコ」の文鳥の姿とはがらりと異なる写実的タッチで描かれている。その写実的な主題と、伝統的なプンゴセカンによる背景により、幻想と現実の間の不思議な空間に落ち着いた雰囲気が漂う面白い作品となっているのではなかろうか。
 RAKAさんの人気シリーズ「文鳥とプルメリア」の今回の一作は、ノーマル文鳥5羽いろいろ取り合わせた姿で、特に中央の文鳥が後ろ向きの文鳥に指をかけているのが、何とも文鳥という小鳥の本質(と私は思っている)をとらえていて楽しい。また、同氏の「文鳥とラン」は、白文鳥とシナモン文鳥(クリームと言えないことも無いか)が飛翔するリアルな姿を描いている珍しい作品だと思う(特に正面から見た上昇する姿を描いた作品が他にあるようには思えない)。
 TEGIGさんの「水辺の野鳥」は同氏の「バリ島の文鳥(親戚)」同様に、文鳥の近縁種のフィンチを描いた作品だ。野鳥の種類は、全体的な印象ではヘキチョウ(碧鳥)のようだが、アゴの黒いところに注目すると、やはりキンセイ鳥の一種かコシジロキンパラの一種だろう。とりあえず、日本の花鳥画に最も近い画風の画伯には、佐竹曙山の「竹に文鳥図」を超える文鳥の名画を期待したいところだ。
 大きめの作品が多いので、一点豪華主義には良いのだが、複数つまみ食い主義としては(個人的には主義と言うより、家がせまいので飾る場所に制約があるという現実が・・・)、今後の小さめの作品の登場にも期待しているのであった。

※ 白文鳥やシナモン文鳥は自然には存在しない品種なので、自然の風物を描く絵としては違和感を覚える人もいるかもしれない。しかし、それは軽い誤解だと思われる。なぜなら、バリの絵画だからと言って、バリの自然にあるものしか描いてはいけないわけではないからだ。
 と言うよりも、すでに、インコなどの鳥類にしろ哺乳類にしろ、バリの絵画に描かれる生き物たちは、バリには生息していないはずのものが多く見られる。さらに言えば、波の姿にしても、南国的ではあってもバリ島的では無いと見るむきもあるかもしれない。つまり、文鳥の色彩のみ原種にこだわる必要は初めからないように思われる(現実には存在しない色だって良い。ただ需要が有るかは知らない)
 例えば佐竹曙山の絵など、その画法は西洋画の影響を受け洋風ではあるが、筆致の基本は狩野派などの日本画のものであり、当然画材などの道具立ても日本画のそれに相違ない。しかし、日本の自然には存在しない東南アジア原産の文鳥を好んで題材にするし、それでも立派に日本画なのである。バリの絵画も、題材は自由なのが当たり前で、その自由な題材をいかにバリ島的に料理するかが難しいのだろうと思う(バリ的な要素が無ければお土産にならない)。
 題材は自由だが、日本画にスズメが多く登場するように、もともと身近にいた小鳥の方が、現地の画家さんたちも親しみを覚えやすいように思える。せっかく文鳥の出身地で絵画が盛んなので、やはり日本の文鳥愛好者としては、いろいろと期待したいところかと思う。

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