![換羽終盤の飛ぶ白文鳥(シン)](/image/img4fdbddc5zik7zj.jpeg)
換羽終盤の飛ぶ白文鳥(シン)
文鳥がどの程度人語を解しているかわからないが、自分を呼びかける特有の単語(名前)の存在はわかっていて、いろいろ話しかけられれば、仲間同士で鳴き交わすのと同様に親密な感情を持つのは確かだ。ようするに犬くらいに賢いのだが、飼いもせず見た目の大きさくらいで判断する単純な人や、飼ったことがあっても洞察力に欠けていたり感性が鈍い人などには、残念ながらわからないかもしれない。
とにかく、仲良くなるには話しかけることが重要なのだが、この際にどういった言葉遣いをするのかと言えば、それは大の男であっても、極力優しげな声で、女言葉や赤ちゃん言葉であらねばならない。これは科学的にもそうでなければならないらしいが(低い声は嫌悪される)、自分より弱小のものに対して野太い声で話すなど大人げないからだ。
たまに、小鳥なりペットとされる動物にフニャフニャした声で話しかけるのを不思議がる人がいるものだが、もしその人が友人に対する時と同じトーンで話しかけていたらどう思うだろう。よほど異常に思われてしまうのは、明らかなところだろう。普段は使わない言葉遣いになるのは、対象である生き物が自分の保護下にある存在と、社会的な立場を理解していることを表し、普段どおりの言葉遣いをしたら、ペットとされる生き物と人間の区別がついていないことになってしまうのだ。
仕方がないので、私も猫なで声で文鳥に話しかけねばならない。飼い主の義務ですな。
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