数年前から鳥インフルエンザで狂騒していたが、何のことは無い、普通に豚インフルエンザの変異から新型インフルエンザが発生した。
断っておくが、マスコミが本日の午前中まで「豚インフルエンザ」と連呼するものだから(どうせ連呼するなら「トンフルエンザ」くらいに縮めてみろ!)、頭の中が空洞でよく響くタイプの人たちが、「豚肉を食べても大丈夫?」などと、まったく馬鹿げた心配をしていたようだが、人から人に伝染するようになった時点で「豚」など無関係なのである。
そもそも、「豚」にしろ「鳥」にしろ、インフルエンザの前にそういった言葉がついている時点では、我々一般ピープルにはたいした問題にならない。なぜなら、豚だとか野鳥に頬ずりする機会がないからだ。感染したくても出来るわけがないではないか。つまり、なぜかメキシコでだけ結構死者がでているらしいこの新型インフルエンザが、豚由来であろうが何由来であろうが、そのようなことは人から人に大規模に感染するようになれば、まるで意味がない。
メキシコで生じたこの新型インフルエンザに対し、どう考えても頭が悪い一部の学者が、パンデミックになったらどうこうと、まったく馬鹿の一つ覚えで不安をあおっていた。しかし、幸いにもただのインフルエンザのようなので、まともな脳みそを持っていれば、気にする必要のない程度のものと見なすしかないだろう。その点、冒頭で「普通に」と書いたように、普通にパンデミックつまり世界的に流行し、普通に被害者を出し、普通に定着するとしか思えないのである。なぜなら、新型で恐れられたのは、いまだかつて無い強毒性になることであったが、発症した旅行者が誰も死んでいないところを見ると、これは「普通」のレベルのインフルエンザ以外の何物でもないからだ。
もちろん、やたら情報を垂れ流すマスコミの諸氏は、それは立派な学歴をお持ちだろうから、むしろ「普通」より毒性が弱かったかもしれない1960年代末の香港風邪、いまやインフルエンザA香港型などと称される当時の新型インフルエンザでも、それが発生した時は50万人程度の死者を出したとされ、アメリカでも約500万人が罹患し約3000人の死者を出したくらいのことは承知していなければなるまい。で、それくらい百も承知のくせに流行したら経済活動を麻痺させ家に閉じこもれなどとSFまがいの主張をする感染学者先生に尋ねたい。1969年に社会は麻痺したのかね?少しは知っておくべきマスコミ諸氏にも尋ねたい。このインフルエンザの何が珍しいのかね?
バランスのとれた人なら専門学者でも一般人でも予想していたように、今回にそれは普通に豚インフルエンザが変異して、普通に毒性を持った新型インフルエンザの発生したに過ぎない。つまり、免疫力の優れた健常な人には、屁でもない病気、万一罹患しても、まともな体力があれば「寝てりゃ治る」類の物と言えよう。実際、航空機に乗って他国をうろつくほど元気のある者は、誰も死んでいないのだから、そのように判断する以外にあるまい(メキシコの数値はお国柄なのか不分明な点が多い)。つまり、今のところ、流行したところでどーでも良い程度のものだ。
これも当たり前の話だが、「水際作戦」などと唱え、検疫で国内に侵入するのを防げるなどと思うのも大間違いだ。それが可能なら、旧型のインフルエンザも流行しないようにして欲しいものではないか。インフルエンザなどと言うものは、新型が発生すればまず間違いなくパンデミックするもので、パンデミックしないならインフルエンザではないと言っても良いくらいだ。つまり、弱毒性で感染力の強い病気の流行など防げないし、防ごうとすること自体がほとんど無意味なので、抵抗力の無い人への注意喚起と、治療方針の徹底をするのが実際的で常識的な対応のはずである。
政府が国民の安全のため万全の対応をするのは当然で、学者が机上で最悪の事態を想定するのも当然だ。しかし、通常の生活をしている人間を、むやみに煽るようなことは避けるように、マスコミの類の者たちは、条件反射ではなく何が問題か自分の頭で理解した上で報じて欲しいものだ(絶対無理だな、あの者どもには)。
インフルエンザにせよ、論理的整合性も考えずに騒がれるほど腹立たしいことはないが、このほど本格的に実施される普通車の高速料金「千円ポッキリ」という政策も、一体どういった頭の構造でそれが成り立つのか、まったく理解出来ない代物である。
理由は例の「エコ」だ。個人的には地球温暖化の有無や、それが有ったとしてその原因を温室効果ガスと断定できるのか、いささか疑問が無いでもない。しかし、とにかく地球は温暖化しており、その温暖化を防ぐためには二酸化炭素の排出を少なくしなければならず、政府は挙げてそれに取り組んでいるのは事実だ。何でも、車も電化製品も「エコ」な物には補助金が出るようにもなるくらいである。でありながら、なぜに普通車が高速を排ガスを撒き散らしぶっ飛ばすことを促進する政策を実行するのであろうか?
一体、特に緊急性も必要性も無い人たちが、限りあるらしい化石燃料を消費して温室効果ガスを増大させる行為に、自動車を所有せずに日々満員電車で通勤しているような人たちも等しく支払っている税金をあてがい、そのはっきり言えば身勝手な行動を助長しなければならないのか?どのように考えても、マイカー利用をを抑制し、公共交通の利用を促進するのが「エコ」であり、経済活性化のために人の動きを促進したければ、新幹線の料金を半額にしたほうがよほど「エコ」で、公平なのではなかろうか。
高速料金が安いから自動車で遠出したその同じ人間が、「エコ」を気にする苦々しさ、その矛盾を促す政策の馬鹿馬鹿しさ、まったく腹立たしい限りだ。「エコ」ではなく「エゴ」だと言うことくらい認識しなければなるまい。
※ ETCを普及させるため、天下りが多いらしい普及促進団体による画策とする説がある。それが事実なら、まさに視野狭窄の小役人的発想による亡国と言えよう。
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