老人の肩が定位置になったヤッチ
妻に先立たれ換羽に入ったヤッチ。先端恐怖症なのかクチバシが嫌いらしく(あくまでも飼い主の想像)、妻がいなくなったことにはさほどの感情を表さず、他の文鳥はすべて敵視し(わずかに亡妻に容姿の似ているカナには接近することがある)、口がとがっていない人間の方に親しみを感じていた。
それが、最近になって飼い主の老母を伴侶に選んだらしく、肩に止まってうっとり顔で動かず、時折頬や耳をかじって騒がれている。ただ残念なことに、この耳をかじられた程度で騒ぐ『覚悟』のない人間は、午後8時には就寝するという、実にふざけた日常であるため、ヤッチは放鳥時間の後半さびしい思いをすることになる。
とりあえず、恋愛対象が出来たことを喜んでやるべきだろうか、微妙なところだ。
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