![妻に先立たれた文鳥](/image/img3ca2c049zik3zj.jpeg)
妻に先立たれた禿げシマさん
こういった話をするのはいろいろな意味で気が引けるのだが止むを得ぬ。
ノロの子、シマの妻、ハルの生みの母であるモレが亡くなった。午後、カゴの底で気分が悪そうにしており、さてはと思ったが、その時は箱巣の中に逃げ戻る元気があった。
その後箱巣から出てこないので、夜の放鳥時、掃除などを終えてスポーツドリンクや薬を用意、午後8時頃に嫌な予感に満たされつつ箱巣を開けると、静かに眠っていた。静かにすくい上げるが、すでに抵抗する気もなければ、何が起きているのかも理解出来ない朦朧とした状態であった。血色は悪くないのだが、スポーツドリンクの点滴を飲み込む気はあまり無く、無理強いすると咳き込んでしまう。
何が原因のどういった病気か具体的にはわからないが、どう考えても長くは無い。とりあえず、手の中に入れて眠らせておくことにした。9時近くなって少しごそごそ動き周囲を見渡すので、カゴに帰りたいのかもしれないと考え、箱巣に入れようとしたが抵抗して羽ばたく。そこで、意はそこにないと思い直し、再び手の中に入れ、この際30分ほど放鳥時間を延長し、その後片手で他の文鳥を帰宅させ、後はすっとこのままでいようと覚悟する。
しかし、親孝行と言うか、雰囲気を読んでくれると言うか、箱巣に戻るまいと暴れたのが良くなかったのか、とにかく9時8分頃に、ザザーと嫌な心臓音を感じたと同時に軽く痙攣を起こし、目を見開いて周囲を確認しつつ手の中で亡くなってしまった。合掌。
体重は26gで変化は無かった。お腹も内臓疾患などで膨れてもいなかった。血色は最期まで赤く悪くなかった(チアノーゼを起こすと青っぽくなる)。
今シーズンは1個も産卵せず、オスに追いかけられて逃げると動悸が激しかった。これは心臓が弱って産卵出来ない状態を示していたように思えるので、この一両日の寒さもあって、衰弱した心臓がさらにくたびれてしまったのかもしれない。5歳、残念無念だ。
急に妻がいなくなったシマは、そうとは気づかずにブランコで就寝する模様だ。明日以降どういった反応をするだろう。困ったものだ。
将来的にイブの嫁にする文鳥を早めに見つけておこうと思ったが、へたな事をするとシマに横取りされるかもしれない。そういった元気があるかを含め、しばらく要注意だ。
ともあれ、モレの綺麗な亡骸は、文鳥墓苑に埋葬しよう。
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