さえずるハルに乗っかろうとするシューと邪魔しに行くラック
人間以外の生き物には「超能力」があると信じている人がいて、例えば親鳥には卵の段階で生存能力の優劣を選別することが出来て、虚弱になりそうな卵を廃棄する、などと思っている。もちろんそういった能力など無い。選別などしなくても、虚弱なヒナは生き残れないだけなので、そういった特殊能力は不必要なのだ。不必要な能力を維持するような非効率は、自然界ではありえない。
たまに、念動力などと言って、気力を集中させて10円玉を動かしている「超能力」先生がいるが、あれが種も仕掛けも無かったとしても、実に馬鹿馬鹿しい能力と言わねばならない。なぜ小指の先で出来ることを、気力を集中させて行わねばならないのか。まったく人間と言う生き物の一部は、度し難いくらいに暇である。
実際の文鳥は、卵の中身はおろか、オスかメスかの判別すら出来ない。プレイボーイのオスは、とりあえず自分以外の仲間らしき存在にはさえずってみて、相手の反応がメスなら上々といった感じなのだ。従って、イブやラックはおとなのオスたちにさえずってもらって喜べる。お手本にするのだ。
シューはその点無関係のようだが、さえずるオスににはわざわざ近づいていき、とりあえず蹴飛ばすことにしている。隙だらけなので蹴飛ばしやすいのだろう。末頼もしい限りだ。
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