手の中で熟睡するイブ
体重は3羽とも昨日と同じであった。
孵化26日目のシューは、フゴの縁に止まって激しく羽ばたき練習をするようになったので、明日には飛ぶかもしれない。
さて、キューの再来としてえこひいきしているイブなので、当然暇さえあれば透明ケージから出して、エサをねだれば『育て親』で与えている。
このようなことをして良いものだろうか?何しろある飼育本は、生後2~3週間は一日6回、3~4週間では5回、4~5週間で3回、5~6週間で2回と、さし餌の回数を成長に従って減らすように主張しているのだ!
しかし、はっきり言ってしまうが、これはまったく不自然でお薦めできない方法論だ。なぜなら、成長すると言うのは親鳥と同じ体になることで、その成鳥の文鳥が、数十分と間をおかず何かしらついばんでいなければならない生き物だ、という一度でも飼ったことがあれば知っているはずの事実があるからだ。その常識を踏まえて、冷静に考えれば誰でもわかるだろう。なぜゆえに、成鳥に近づけば近づくほど、エサの回数を、成鳥では有り得ないほどの間隔にするのが自然化不自然か。
ヒナが成長すれば、そのうは収縮して成鳥に準じる大きさになるはずで、そのうに多くを貯められない以上、少しずつ多くの回数を与える方がむしろ自然なのだ。むしろ、そのように少量ずつ多回数の摂食が必要になるからこそ、親鳥なり飼い主からの給餌を待ちきれずに、自分で食べるようになり自立(ひとり餌)となるのだ。それは、わざわざ一日2回などという長時間の飢餓状態を強いる異常行為をしなくても、数時間も間を置けば同じ結果になる性質のものと言えるだろう。
つまり、ヒナの成長とともにさし餌の回数を減らすなど、その生態から見てまったくナンセンスなのだ。それで経験上問題が生じなかったとしても、理屈がなく不自然である以上、それを他人に薦めることなど出来るはずもない。もちろん、生後2ヶ月に近づいてもひとりエサになる気配がなければ、少々極端な飢餓状態にして自立を促しても良いだろうが、それ以外では、回数は増やさないまでも減らさないことを強くお薦めしたいと思う。
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