微妙な距離感のカエとテン
換羽が終わりに近づき、カエの容姿と言うか配色がはっきりしてきた。しっかりした桜文鳥で、オッキとカナとマルをたして3で割ったような顔つきをしている。つまり、飼い主も納得のハルやテン好みの姿のはずだ。
そこにようやく気づいたハルは、今日接近を試みていたが、思い切り突き倒されるだけに終わった。どうやら、カエは同居しているテンを恋愛相手に選んだようで、放鳥中もテンの姿を見つけると近づき、他の文鳥はメスもオスもたたき伏せる方針のようだ。
何しろ、テンの外見的美しさは匂い立つようで、特にその涼しげな目元は光源氏もかくやと、生物種の相違も時代も現実と虚構をも超えて思わせるくらいなのだ。文鳥愛好家である飼い主好みの文鳥は、少し小柄なコントラストにメリハリのある桜文鳥で、頬は大きくなく、目元は涼しく、アゴに白斑があり、胸にぼかしがある、といったものだが、最後の一項以外は理想どおりなのが現在のテンだ。まさに父キューと母センの良いところを受け継いでくれている。
人間の目で見て美しいだけではなく、姿なのか、クールな態度なのか、理由は定かでないが、メスの文鳥にもてる。特に換羽中のカナや祖母のサイがテンを見つめる目付きは怪しいものがある。
さっさと身を固めてくれないと、大変なことにならないとも限らないので、カエには頑張って欲しいものだ。
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