脱走を企てたカメの悲劇

脱走を企てたカメの悲劇

 冒頭本題からはずれますが、朝から後妻候補「アイ」を迎えた文鳥のハルは、新入りを怖がって逃げ惑っていますが、おかげでケンカにはならず、時間をかければうまくいくかもしれない状況です(「アイ」が攻撃し始める危険がある)。

 さて、一段落して、「アイ」のカゴを片付け、「文鳥墓苑」の様子を見ようとベランダを見ると、奇妙な光景が目に入りました。ミシシッピアカミミガメ、通称ミドリガメが金属格子から首を出しているのです。
 とりあえず写真に撮っておこうとデジカメを取ってきて撮影、不思議なことに動きません。おかしいな、と思い近くでよく見て、ついでに頭を小突いたのですが、生きてはいるものの、いつものように憎たらしく噛み付いてこようとしません。
 そもそもこのカメ、5年以上前に父が孫(私の姪)のために買ってきて、母親(父の娘・私の姉)に「いらない」と一蹴され、行き場なくバケツの中でプカプカ浮いてたのを、あまりに不憫なので私が水槽に移して飼育した生き物です。みるみる巨大化し、恩人である私に噛み付きもしたので、ベランダのストックケースで飼育されるようになっています。
 この生き物を愛してやまない人には申し訳ないのですが、はっきり言って私はこの生き物は嫌いです。すぐに水が汚れますし、凶悪で大食で、なおかつ長生きです。間違っても自分では買わないので、実際いい迷惑なのですが、世話はそれなりにするので、カメ自身は元気で卵まで産んでいます。
 その文鳥とは比較にならないほど可愛げのないカメ(あくまでも主観です)、首がはさまって動けなくなっているのでした。ひねったり引っ張ったり試そうにも、食い込んでしまって少しも動かず、半ば宙吊り状態でおのれの重みに苦しんでおり、笑っていられる状態ではありませんでした。このまま死なせるわけにもいかないので、舌打ちしながら金属格子を切断し(それ用の工具を持っている・・・)救助しました。
 文鳥のほうがはるかに知的で手間がかからず素晴らしいな(繰り返しますが私の主観です)、とこのカメの世話をするたびに思い知らされるのでした。

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