換羽して欲しい鳥-その2-

変わり果てたクラ
変わり果てたクラ

 クラはビジュアル重視のセーヤのために、足を棒にして捜し求めた婿鳥だった。鎌倉で彼を見つけた時は、その容姿に惚れ込み、ペアで売っていたのを割高で購入したのであった。
 それが今や見る影も無い。年下の妻(ミナ)の繁殖行動につき合わされた彼は、昨春十分な換羽をせず、また、妻の羽づくろい攻撃にさらされ、顔の半分が禿げちょろけてしまった。文鳥ペアは人間の漫才コンビと同じく、立ち位置が大体決まっているので、羽づくろいは半面に限定され、結果こういったことになってしまいがちのようなのだ。
 昔の姿に少しは戻って欲しい。

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