大物ねらいになる

稲ワラをくわえて飛びまわるキュー
稲ワラをくわえて飛びまわるキュー

 キューは、もともと巣草(パーム)やイグサで見事な巣を作り、匠よ、マイスターよ、と褒め称えていたのだが、最近はより太いものを好むようになってしまった。新聞紙や稲ワラだ。
 この太いものを巣材に選ぶようになるのは、私に言わせれば手抜きであり、そもそも巣を編むのに適さないように思える。しかし、細い巣材を好まない文鳥たちには、こちらの方が喜ばれる。
 今日は、隠しておいたワラ(これが無農薬栽培のものとか言う優れものなのだ)をハルの奴が見つけ一本強奪して行き、それを見たヤッチがうらやましげにそわそわするので一本与え、かくするうちにキューが横目でにらむので、これにも与えた。キューはそれをくわえて、空中を何往復もして誇示していたが、飼い主はそこに巣作りマイスターの退嬰をしみじみ感じるのだった。

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