心なしか目つきが危ないヤッチ
人間の精神には分裂気質と循環気質があると、昔何かで読んだ記憶がある。人格は一つではなく多重に存在すると言えば異様な気がするが、大抵の人間は相反する側面をいつも持ち合わせていて、その分裂した人格の上でバランスを取っているものらしい。「本当の自分」など初めから存在しないのだが(人間は狼に育てられれば狼になる。その人の本当の自分とは何だろう?)、表面的な人格と自分の内心を推し量って悩むのは、ありふれた日常のように思える。つまり、分裂気質の人が多い。
一方、循環気質というのは、躁鬱(そううつ)病で知られるように、やたらとハイテンションで騒々しいばかりに活動的な時期と、どうしようもなく落ち込んで陰鬱な時期を、交互に繰り返す。つまり、二つの側面が同居せずに一方だけが表出するわけで、こちらは珍しい。
私は、精神病理学など知るわけがなく、文鳥はひたすら躁状態の生き物で、うつ状態になることはないと見ている。しかし、ヤッチを見ていると、文鳥にも循環気質が存在するのではないかと思えてしまう。躁と鬱といった相違ではないが、確かに一定期間性格が変貌するのだ。きっかけは換羽だと思うのだが、実は精神病の類なのかもしれない。・・・文鳥とは何と奥深い生き物なのであろうか!
今日は数日ぶりに放鳥時間に出てきたが、心なしか目に狂気が・・・。何やら妻のサイとも距離を置いてもいる。また、妙なことにならなければ良いが、戦々恐々たる気持ちだ。
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