災難にあわれたシズさん
放鳥時間の半ばを過ぎた頃、何か床に落ちる音がした。数週間出てこようとしなかったゴンが、突如その気になったのだ。
拾い上げる際に騒動になる。手を差し出すと乗るのだが、脚が弱くなってきている上に落ち着きが無いので、勝手に転げ落ち、ひっくり返って元に戻れずもがく。あわてて助けようとすると、「キュア~、キュア~」と悲鳴を上げつつ、案外な早さであらぬ方向を逃げ惑う。放っておくわけには行かないので、追いかけてようやく捕獲してみれば、他の文鳥たちは上方に退避し、恐怖と不審の目でこちらをうかがうのだ。・・・、私は無実だ。
とにかく知らぬ顔を通し、しばらくすると平常に戻ったのだが、帰す時にさらなる大騒動になってしまった。ゴンがまたしても手から転げ落ち、「キュア~、キュア~」と悲鳴を上げつつ・・・。
二度目だ。他の生き物に襲われやすい小鳥にとって、同種の悲鳴は危険を知らせるシグナル以外ではない。それを聞いたら、クモの子のように四散しなければならないと、遺伝子に刻み付けられているに相違ない。条件反射的に逃げ飛び回る。
・・・とにかく、元凶のゴンを捕獲して帰し、残りもなだめすかしつつ帰していく。最後にアトを帰して終了・・・、違和感が残る。シズを帰した記憶が無い。気づかぬうちに自主的に帰った可能性が高いが、その予断から取り返しのつかない大失敗を犯した過去があるので、鳥カゴを出しキューを外に追いやって箱巣をのぞく。空き巣・・・。
パニックになってどこかに行ってしまったに相違ない。捜索。第一候補は、ビニール温室化した「団地」の背後、まずは下段の鳥カゴをどかしていく。居住文鳥たちは大騒ぎだが、やむを得ない。
・・・いた。バサバサと音がする。「団地」右に姿も確認した。こちらに来たいがビニールに阻まれて困っている。そこでビニールを引き上げて呼び寄せようとしたが、かえって危険を感じ(口で説得が出来ない悲しさよ)、遮二無二暴れて移動して「文鳥団地」離れのアトの温室の横まで移動し、自力で飛び出してきた。・・・活発でよろしい。ケガ無し。一件落着。
拾い上げる際に騒動になる。手を差し出すと乗るのだが、脚が弱くなってきている上に落ち着きが無いので、勝手に転げ落ち、ひっくり返って元に戻れずもがく。あわてて助けようとすると、「キュア~、キュア~」と悲鳴を上げつつ、案外な早さであらぬ方向を逃げ惑う。放っておくわけには行かないので、追いかけてようやく捕獲してみれば、他の文鳥たちは上方に退避し、恐怖と不審の目でこちらをうかがうのだ。・・・、私は無実だ。
とにかく知らぬ顔を通し、しばらくすると平常に戻ったのだが、帰す時にさらなる大騒動になってしまった。ゴンがまたしても手から転げ落ち、「キュア~、キュア~」と悲鳴を上げつつ・・・。
二度目だ。他の生き物に襲われやすい小鳥にとって、同種の悲鳴は危険を知らせるシグナル以外ではない。それを聞いたら、クモの子のように四散しなければならないと、遺伝子に刻み付けられているに相違ない。条件反射的に逃げ飛び回る。
・・・とにかく、元凶のゴンを捕獲して帰し、残りもなだめすかしつつ帰していく。最後にアトを帰して終了・・・、違和感が残る。シズを帰した記憶が無い。気づかぬうちに自主的に帰った可能性が高いが、その予断から取り返しのつかない大失敗を犯した過去があるので、鳥カゴを出しキューを外に追いやって箱巣をのぞく。空き巣・・・。
パニックになってどこかに行ってしまったに相違ない。捜索。第一候補は、ビニール温室化した「団地」の背後、まずは下段の鳥カゴをどかしていく。居住文鳥たちは大騒ぎだが、やむを得ない。
・・・いた。バサバサと音がする。「団地」右に姿も確認した。こちらに来たいがビニールに阻まれて困っている。そこでビニールを引き上げて呼び寄せようとしたが、かえって危険を感じ(口で説得が出来ない悲しさよ)、遮二無二暴れて移動して「文鳥団地」離れのアトの温室の横まで移動し、自力で飛び出してきた。・・・活発でよろしい。ケガ無し。一件落着。
とにかくゴンの帰宅の際は、手に乗せずさっと捕獲しないといけない。
コメント