後悔は質の違いだけ

食欲はありながら
食欲はありながら

 午後、短時間放鳥で出てきたカンを見ると、下腹部がふくらんでいる。それが何かわかる気がしたが、他の可能性もあるので、手に乗せゆっくり捕獲し(さすがのカンも動きは散漫になっている)、お腹の様子を観察する。膨れている箇所が内出血したように黒い。
 これは胆のう腫だろう。・・・とりあえず、雪かきをすることにした。

 昨夜から降った雪は生意気にも積もり、なおみぞれ混じりに降り続いていた。
 雪かき、久々だ。何年前かに家の前を雪かき中に、プラスチック製の雪かきシャベルがあっさり割れ、「金属だろ金属!」と唱えつつ、アルミ製のそれを買ってきたものの、暖冬続きで活躍の場がなかったのだ。
 家の前の道路の雪を除去し、ついでにご近所の前も片付けてやった。

 さて、胆のう腫だ。
 これは文鳥に多いとされる死病だ。助からない。治療法がないとされている。
 それでも念のため飼育書を確認する。『アニファ』いわく、「完治が難しく、状態の改善と進行遅くする治療」をする。この本らしい表現だが、私の考え方では死病に余計な治療などするほうが酷だ。通院などせず家で安穏とするように薦めるほうが、よほど親切というものではないだろうか。
 「早期に発見して適した看護を・・・」、文鳥の看護は家で飼い主がするものだろう。原因も治療法もわからない病で、治療のプロである獣医を頼ってみても、別の後悔を招くことになるだけかもしれない。
 その点、『小鳥の飼い方と病気』は容赦がない。いわく「青色のしこりを発見してから、だいたい半年から一年以内に落鳥します」。この本は治療法、必要な薬の種類や投与法まで明示するのに、治療法についての記載は一切ない。無いものは無いのだから、高橋先生も書きようが無かったのだろう。

 しかし、例え半年でも、飼い主として漠然と感じていた死の予感(余命)よりは、ずっと長生きする可能性を示唆されたとも言える。もちろん、素人の目でそうと決めているだけなので、間違うことも多いだろう。
 まずは、トモジン-ネオは意味がなさそうなのでやめ、出来るだけ普通に生活してもらいたい。

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