今が青春の長老

麻のダンベルで遊ぶノロ
麻のダンベルで遊ぶノロ

 ノロは、その名が示すように動作がのろくみすぼらしい文鳥であった。何しろ、恐ろしく汚らしい店のカゴの中で、起きてるのか寝てるのかトロンとした目でいたのを、散々迷った挙句、目が合った瞬間にさえずってくれたので、半ば救出するつもりで買い、特に過大な期待はなかった。当初ゴンと同居させたが迫害され、子孫を残すこともないだろうと思っていたが、気付けば玄孫(ポン)までいるのだから、世の中わからない。
 我が家に来たのが2001年の12月、となれば6年になる。推定年齢は7歳、しかし最近のほうが色つやも良く力強い。今日は麻ダンベルをくわえて2メートルほど飛んだ。巨漢のシマや筋肉質のハルには及ばないが(彼らはこれを頭上高く持ち去ることが出来る)、年齢を考えれば立派なもので、我が家に来た当初他の文鳥に相手にされず、トロンとした目で飼い主を見上げ、なぜか手に乗ってきた(おそらく手乗り崩れ【お店で育てられ売れ残ってしまった文鳥】だったのだろうが、唯一味方と思ったらしい)頃の、猫背のみすぼらしい姿を基準にすれば夢のようだ。
 ゴッドファーザーというタイプではないが、さらに元気で長生きして欲しいところだ。

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