元旦ですかそうですか

情夫の姿を追い求めるメイ
情夫の姿を追い求めるメイ

【閑話】
 元旦早々ながら、初詣の混んだ神社において、二礼(拝)二拍手一礼(拝)などする奴は野暮天である。少なくとも、江戸の下町根津神社において、行列して参拝してそれをやらかすのは、田舎者丸出しの間抜けな行為と言って良い。江戸っ子は気が短いのだ。
 数年前から、この神社において参道に列が出来るようになった。これは、実に愚かな宗教関係者(含む霊能者・占い師の類)が、つまらぬテレビ番組内で、お参りの正式な作法をやたらと強調したために、単純な視聴者たちがそうしなければいけないと思い込んだ結果と思われる。
 確かに、神前で2度お辞儀をした後で2回手を打ち、祈った後に一礼するのは、普通のお参りの方法だが、そんなもの時と場合があるのだ。並んでいる時は、後ろの人に気を使い、さっさと済ませる方が都市民としての礼節にかなっている。
 そもそも、普段近づきもしない神社に年に一回やってきて、好き勝手な願い事を言い捨てるだけのくせに、正式な参拝方法も何もあったものではないのだ。賽銭放り込んでさっさと退場せよ!それが次の人への謙譲であって、神も照覧するに違いない行為なのである。
 もちろん、江戸っ子ではないが、並ぶ気など欠片もない人間は、適当に脇の稲荷社に賽銭を放り込んで去るのだった(墓参りの寄り道でこの神社を通る。なお、私は手を合わせる時に願い事など普通しない。何も考えずただ手を一瞬合わせるのみ)。

 さて、その善行に祭神であらせられる須佐之男命も大国主命も感応したに相違ない。帰りはタイミング良く電車に行き会い、酔っ払いの年寄りを連れながらも帰宅はスムーズで、おかげで元旦も放鳥することが出来たのであった。
 そして、あの頭が悪いのではないかと思われたシンが、しっかり自主帰宅するのも確認出来た。実にめでたい。
 しかし、これによりメイが立場を失い、自宅に帰る情夫の姿を求め、右往左往するのも目撃することになった。・・・しかし、安心せよ。婿候補の若いオスが3羽もいるのだ(アトはまだぐぜっていない)。

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