メイとシン逢引の図
もともと店でペアで売られていたのだから、元通りとも言えるのだが、シンは妻のある身、メイは寡婦、となれば、人間の目はそれを不倫と見なすことになる。
そもそも、家に来た当初、シンを嫌ったメイの方がより節操がない。いかし、他に相手にしてくれるオスがクラだけで、それには尻尾の短く頭のはげた妻の目が光っているので、抱卵中の妻マルを置き去りに遊んでいるシンを「不倫」の相手にせざるを得ない事情もある。なんとも困ったものだ。
不思議なことに、だいぶ前から毎夜シンと飼い主の頭上の自然木上で交尾を繰り返し、カゴではアワ玉を目いっぱい食べながらも、メイは産卵に至っていない。条件が整っていても産まない時は産まないから、文鳥は機械的に割り切れず面白い。
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