冷夏暖冬が望ましい

孵化21日目「アト」の睡眠姿勢
孵化21日目「アト」の睡眠姿勢

 明日も寒いらしい。といっても、海に近い南関東地方なので、その寒さなぞ知れたものだが、そういった地方の人間は、最低気温が一桁になったくらいで冬だと認識することになる。今年の夏は暑かった。冬はどうだろう。飼い主の立場で言えば、冷夏暖冬を切望する。夏涼しく、冬暖かい、都市生活ではこれほど結構な状態はないと言えよう。もっとも、そのような季節感のない気候が続けば、生態系も農産物もただではすまないことは、確かである。
 とりあえず、20W保温器を5台でしのぎ、「文鳥団地」の温室化はもう少し先延ばしにしようと思う。「アト」の育雛室は、27~30℃をキープしていて、心配なさそうだ。底面パネル(シート)ヒーターと上部ヒーターで、おそらく温度計の数字以上に暖かいはずだが、「アト」は脚の間に頭を入れる形で、底に密着して眠っている。床暖房が効いているということだろう。パネルヒーターだけの頃、敷き材の牧草をヒナが掘ってもぐるようにして、クチバシも底に突き刺すように眠っていたのに比べれば、随分と恵まれているのは確かだ。

 「アト」は温室内で順調に育ち、体重は27g。食欲が出てきたようなので、明日は少し増えるかもしれない。羽毛もだいぶ生え、クチバシの付け根に少しピンク色がある以外は、完全に桜文鳥の姿になっている。太く短いクチバシはやはり母のマルを思わせるが、アイリングは太くなり、父のシンの目に近くなるかもしれない。どういった姿になるのか、興味深い。

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