エサを食べブランコにも乗れるシズ
そういったわけでキューの再婚相手を探すことになった。
卸値なら通常の小売価格の半額以下だろうが、さすがに1羽だけ問屋に買いに行く度胸は・・・、あるけど避けたい。最初から「自家消費」目的なら、小売店で買ったほうが気楽ではある。
しかし、何かと忙しい。とりあえず一仕事し、ヒナたちの相手をしてから、午前11時に家を出る。まず坂を下り、運河(大岡川)づたいに鶴巻橋というところの鳥獣店に到着する。桜文鳥はペアで7350円で売られていたが、オスメスを見分ける以前に芳しくない。回れ右をし、京急井土ヶ谷駅に戻るのは進行方向の逆になり癪なので、そのまま運河沿いを南下、弘明寺駅に向かう。
どうでも良いことだが、弘明寺は観音様を祀る超が付く古刹である。寺の名前は「こうみょうじ」ではなく「ぐみょうじ」だが、地名としては「ぐみ・ようじ」と発音することになっている。なぜかは知らないが、地域ではそういうことになっているのだ。ついでに、京急の隣の駅は、上大岡で発音は「かみおおおか」のはずだが、「かみおーか」としか発音されない。
さて、金沢八景で降りて国道16号線を南下、気持ちの良い小鳥屋さんに到着する。おじいさんに桜文鳥のメスはいるかと尋ねると、困った顔をして、ペアになっていて卵を産んでいると言う。なるほどカゴに大きなつぼ巣が入っていて、カナに少し似ているメスらしき文鳥が顔をのぞかしている。ペアの仲を引き裂くのは構わないが、産卵中では控えるべきだろう。あきらめる。
家にとって帰して時計を見れば午後1時。仕事の残りを片付け、ヒナと遊んで、午後2時過ぎに家を出る。そして、またも歩き歩いてみなとみらい地区のホームセンターに到着する。オスとメスに分かれていて、それぞれ白文鳥と桜文鳥が3羽ずつとシナモン文鳥が1羽いる。桜文鳥のメスの値段は4480円となっている。少し前から気づいていたが、ミナを買った時よりかなり値上がりしている。静岡県産で今年の6月生まれと書かれている。桜3羽、2羽はカップルになっていて、1羽は下の水入れの側にたたずんでいる。みな頭に白羽が見られるが、1羽の方が最も黒い。その1羽は小柄で面立ちはセンに似ていなくもない。胸のぼかしは良い感じだ。やはりペアになっている(メス同士でもオス同士でも仲良しペアになる)白文鳥たちに邪険にされてもいる。いじめられっ子のようだ。集団でいじめられるより、キューの相手をするほうが楽かもしれない。買うことにした。店員の女の子を呼び、動物愛護法上必要とされる署名などの手続きを(これはどうもあいまいなのだが・・・)、かなりいい加減にこなし(一般の購入に際しては、ほとんど迷惑なだけの法改正で、店側の手間がかかる分値段が上昇しているように思える)。飼育経験があると言って、文鳥の飼い方と称するぺら紙を渡された途端に折りたたんでポケットにしまう客に、いろいろ説明する無駄をする人もいない。小さいボール箱を縦にして、底にワラを敷いて詰め込んでいる。こういった流儀のようだが、普通は横にして使うものだろう。
また、歩き歩いて家に帰りつく。・・・疲れた、ハムストリングが痛い、とりあえずビール、などと言っている余裕は無く、新入りを収容するカゴをセッティングし、ボール箱ごと重さを量ってからカゴに入れる(空箱を量って体重を算出すると24gであった)。カゴを2階の室内温室(昨日届いたアイリスオーヤマのもの)に入れ、20W保温電球をカゴの外に掛けて完了。まさかオスとは思えないが、とりあえず明日から3日間ほど隔離して様子を見よう。名前は、静岡出身とのことなので、『シズ』にしようと思う。
なお、このホームセンターの桜文鳥は、メスよりオスの方に魅かれるものが多かった。濃い色をしたなかなかシャープな体型の1羽と、グリを思わせるゴマ塩的な体格の良い1羽。
ヒナは桜と白が1羽ずつだったが、白は前頭部がハゲ、両側が生えている面白い姿をしていた。たぶん羽毛の成長に偏差があるだけで、しばらくすれば普通になってしまうだろうが、楽しい姿であった。もう1羽も、頭の半分以上にもなるに大白斑があり、将来の姿が一風変わったものになりそうな期待感があった。
なお、店員が書類を取りに行く間、ふれあいコーナーの中雛らしいオカメインコの1羽を褒めていた。他に2羽のオカメと1羽のラブバードがいたが、図抜けて懐っこく、人の話をよく聞くのである。
ヒナたちは当然ながら元気。そろそろ連れ立っておとなの文鳥を追いかけ始めそうな気配だ。
おもちゃを踏んでいるテンと豆苗をくわえるポン
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