オマケ逝去

 これがなぜか続いてしまうものとは知りながら、何とも書きづらいことだ。

 夜、放鳥。今日はマルが待ち構えていて、開けて早々出てきた。ちょうどシンと交代するタイミングだったようだ。シンも少し迷いつつも飛び出したので、早速「アト」を撮影する。
 すばやく戻して、何食わぬ顔でミカンを文鳥たちに与えだすと、右1.5メートル先の『文鳥団地』から、妙な音が聞こえてきた。「シュア・ヒヤァ」といった音で、はっとして見ると、正面のつぼ巣の中でオマケが顔を上にしてもがくようにしている。何かに引っかかったのかと腰を浮かせつつ、薄暗い中オマケを凝視すると、口元に血のようなものが見えた。喀血だ。と思い、すばやくつぼ巣からオマケを取り出すが、すでに目をつぶって動かない。息が出来るようにと口を開けると、血があふれる。しかし、二度と目を開けてはくれなかった。合掌。
 やはりオマケは、3月に亡くなったグリの隠し子だったに相違ない。でなければ、同じような時間帯に喀血で急死などしないだろう。想定外の出生、養子先から出戻り、何度も妻を迎えては死別、いろいろ手間をかけさせてくれる文鳥だったので、最期もヨレヨレになっていろいろ迷惑をかけてくるのだろうと思っていたが、何ともあっけないものだ。

 温かい遺体は復活しそうな期待さえ抱かせるが、放鳥時間が終わり、片付け、ヒナたちに餌づけをした後、2時間もすれば、冷たく硬直してしまっている。早々に文鳥墓苑に葬った。

 そのような中でも、ヒナたちは順調に成長している。孵化30日目のポンは、よく遊びよく食べて28gにもどり、孵化26日目のテンは27gをキープしつつ、羽ばたくようになった。
 ポンはすでに暗いところは嫌そうだが、餌づけ前後の遊び時間を長く持ちつつ少し辛抱してもらい、明後日あたりにテンと一緒に昼間はカゴ生活をさせようかと思っている。

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