気が多いキュー

「ポン」22日目、「テン」18日目
「ポン」22日目、「テン」18日目

 ヒナたちは順調。「ポン」が29g、「テン」が26gだった。
 「テン」は何が何でも口を開けるので世話いらず、「ポン」は小食になりつつあるようでなかなか口を開けない。 口を開けずにもぐもぐかんだり、ワラをかじろうとしたりする。羽ばたく動作も始めた。自立の早いタイプかもしれない。
 「テン」は案外白い刺し毛が多くなっている。初列風切り羽は両翼とも白い羽のほうが多い。尾羽にも1本白い羽がありそうだ。濃い桜同士からは濃い桜が生まれるのだ、と思い込んだ途端にゴマ塩が出現するのかもしれない。それはそれで大いにうれしい。

 さて、キューのガールハントが続いている。昨日はサイとカンを追いかけていたが、今日はオッキ、モレ、カナをターゲットしにしていたようだ。一羽に執心する性格ではないので、あまり害はないかもしれない。
 なお、妻の亡くなった翌日から、他のメスを追いかけていることについて、彼の名誉のために付言しておきたい。
 まず、文鳥には死と言うものの概念がない。天国を想定したり、冥福を祈ったりはしないのだ。もちろん、相方がいなくなればさびしいので元気を失うことがあるが、実はそれはカップルだけを飼育されていた環境でのみの話のようで(例外はあるかもしれない)、他の異性が近くに存在する場合は、恋愛対象を即座に移すほうが自然なのである。
 手乗り文鳥の場合、一羽になって飼い主から離れなくなったといった話を良く聞く。その行動を、飼い主がさびしいからだろうと認識するのは、人間として当然の理解と言える。しかし、文鳥の立場から見れば、あくまでもポジティブに恋愛対象を移したに過ぎないと私は見なしている。つまり、人間を仲間と認識していない非手乗り文鳥が相方を失い一羽になった時以外は、「あいついなくなったから、次を見つけないと」と切り替えてくれる生き物なのである。
 こういった反応をどのように考えるかも人それぞれで、もしこれが人間であれば、私の好むところではない(いわゆる愛ではなく一方的な甘えだったのではないかと考えてしまう)。文鳥という生き物の行動としては、私の大いに好むところだ。彼らはあくまでも陽気でポジティブな存在であって欲しいし、実際そういった存在だと思うのである。

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