有精卵を確認

お腹の大きなセン
お腹が大きいセン

 放鳥時、マルが食べあさっている隙に卵を確認する。合計7個。有精卵と確認されたもの4個。いろいろ考えて有精卵2個と擬卵4個を巣に戻す。確認できなかったものも、抱卵開始後に産んだ卵で、無精卵というよりまだ細胞分裂の初期のため、室内照明にいい加減に透かして血管を見るだけではわからない段階だっただけだろう。もったいないが止むを得ない。
その巣は、シンが巣作りしたそばから破壊するタイプらしく、殺風景なものになっている。つまり、産座が定まらず卵が周囲に四散してしまう状態だ。これは不安要因なので、有精卵を1個にせずに2個にしたが、週末頃により無難な方を1個残すことになるだろう。
 一方より早く抱卵を始めていたオマケとメイの卵はすべて無精卵だった。オマケにはすでに繁殖能力がないものと思われる。何と卵を取り出した瞬間につぼ巣に戻ったメイのお腹の下に、擬卵を6個、ころころと放り込む。なかなかたいした度胸だ。あつかましさはマルに匹敵する。
 それにしても、有精卵を捨てるには多少でも罪悪感があり、無精卵だとそれがない。しかし、人間の場合でも、子供が生まれるかどうかなど偶然の結果に過ぎないので、本当はどちらも同じのような気がする。とにかく、飼い主である以上、現実的な対応をするしかない。ただ、選ぶような真似をする以上、生まれた文鳥には責任があると自覚しなければなるまい(オスでもメスでも文句は言えない)。

 デコとカナは明日から抱卵を始めそうだ。今日も、放鳥中、口いっぱいに「お土産」をくわえて、帰りたいような、そうでもないような様子でうろうろしていた。結局、カナはカゴまで送ってやると、箱巣にその「お土産」をなすりつけ(そのような音が聞こえる)、その後また飛び出てきた。デコのほうは、珍しく手のひらにもぐりこみ、そこに塗りたくっていってくれた。「お土産」とは、煮干しとかつお節の混合物だ。決して手に塗られて喜べるものではない・・・。

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