コウに言い寄るシン
今日のマルは、放鳥の開始から飛び出し、カトルボーンの大きな膜のようなものをくわえて散々うろうろしていたが、気がついたらカゴに帰っていた。一方、夫のシンは、手当たり次第に他鳥の妻を誘惑し続けていた(この文鳥はオスとメスを見分けられるようだ)。
この時期、孵化予定がある場合、「不義密通」に注意しなければならない。夫婦の一方が見ている前で、平気で浮気することがあるから油断できないのだ。
文鳥は面白いというか、やきもちの焼き方にも人間的な個性がある。浮気した相方を責めるタイプ、浮気相手を責めるタイプ、黙って間に入って邪魔するだけのタイプ、特に気にしないタイプ、気がつかない振りをするタイプ、といろいろだ。
子孫を残す予定のキューとデコは、共に浮気相手を責めるタイプ、つまり妻に言い寄るオスを排除するタイプなのだが、キューはむらっ気が多いので妻を放っておいて行動する時間が長く、デコはぼやッとしていて、100%妻をガードすることは出来ないように思える。
キューの妻のセンは、オスにさえずられても尻尾をふらない「貞淑」な文鳥だが、それでも、ヤッチだけは例外で、言い寄られると尻尾をふって交尾姿勢に入ってしまうことがある。その点デコの妻カナは「奔放」で、誰であれ言い寄られれば、条件反射的に尻尾をふってしまう。やはりしばらく気をつけねばならない。
ところで、浮気した伴侶を責めるタイプの代表格はハルで、この文鳥は自分は他のメス(実はオスのキューが一番タイプらしい)を誘惑して回るくせに、妻のカンが言い寄られるのを目にすると、一直線にカンを襲撃し、徹底的に追い掛け回すのだから、実に理不尽だ。
気にしないというか、手が出せないタイプはオマケだ。彼は妻が浮気をしていても何も言えない。現在その妻のメイは巣籠り中だが、もし孵化したら実父はクラかもしれない。孵化させる予定がないので放置していたのだが、困ったものだ。
さて、恐れていたことだが、換羽に入ったはずのミナが、またそれを中断して産卵を始めた。ちょこまかとせわしなく動き回り、元気で結構だが、何しろ外見が貧相だ。尾羽がボロボロで、目の周りがハゲている。何となく色も黄ばんでいるし・・・、困ったものだ。
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