私は、いわゆる「無党派層」に違いありません。選挙権を得て最初の衆議院選挙は、小沢さんたちが自民党を飛び出し、細川さんの日本新党が大躍進し、自民党が野党に転落したものだったと記憶しています。あの時私の選挙区では、現市長の中田さんが、日本新党から立候補していました(お早く国政にお戻りください。市長閣下!)。
その後、野党に票を投じれば自民党が負け、選挙を棄権したり選挙区と比例を分けると与野党痛みわけ、自民党に投じればそれが大勝、といった具合です。まさに無党派層の選挙動向の体現者のようですが、ようするに平均的な選挙行動をしているだけと言えそうです。
そもそも、毎度選挙結果をはずすマスコミは、「無党派層」などと特別なように呼んでくれますが、私に言わせれば支持政党を固定的に持つほうが不思議です。もちろん、特定の思想や信仰を持っていれば、小さな政党を支援するのも当然ですが、より大多数は政権政党になりうる、自民党か民主党に投票するしかないと思います。ところが、そのひとつ自民党は、この10年、古臭い木っ端切れと改革を唱える者のせめぎ合いがあり、今は良くも悪くもリーダー不在状態ですし、片や民主党は、中身が良くも悪くもいろいろすぎて、何がしたいのかさっぱりわかりません。これでは、どちらかを支持政党として持続せよと言う方が酷でしょう。
そのような中で、「タレント議員」の有無にかかわらず不必要とも思える参議院の改選が近づいてきました。最近褒められることをしていない気がする自民党も、非難ばかりで対案に乏しい民主党かの選択となれば、これは頭を抱えてしまいます。簡単に期日前投票が出来る現在、棄権する口実がないのも苦しいところです。
党首で選べばどうでしょう。一方の安倍さんは、特に嫌いではありませんが、人事のセンスも言葉のセンスも、国民に訴えかける演技力もないように思います。一方の小沢さんは、昔から小鳥飼育の愛好者として有名でもあり、文鳥愛好者としてはシンパシーを感じたいところですが、政権交代での変革などと、細川内閣そしておまけの羽田内閣で失敗した当事者の自覚に欠如しており、はっきり言えば食傷です。そもそも岡田さんが、この小沢さんの政権選択というテーゼ(既得権排除のために政権交代を必須とする考え)を前面に立てて、あの陽気とは言えないお顔で国民をテレビ画面から脅迫して、ものの見事に負けたので、今の衆議院の議員構成になっているのをお忘れでしょうか?また、そもそも、何でも反対の万年野党が嫌だったからこそ、日本社会党は消えていき、曲がりなりにも民主党が2大政党の一角を占めているのではないのでしょうか?小沢さんの脇を固めるとする、鳩山さんも菅さんも、ともにとっくの昔に見飽きました。前原さんが奇妙な自滅をしなければ面白かったのですが、残念なところです。
困ったものですね。投じたい先のない選挙というものは・・・。
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