ツイカに望む鳥あしらい

コジマ・トーク、そして困った爺さん、手前はチョロ

 人との接し方は難しいものだが、 その点、 私はNHKの女性アナウンサーお三方を、女神様のように讃えている。 首藤さんと広瀬さんと桑子さんだ。それぞれ人あしらいの天才だが、タイプが違っていて、 首藤さんは 『包み込むタイプ』 、 広瀬さんは 『寄り添うタイプ』、 桑子さんは 『引き込むタイプ』 だと思う。
 首藤さんの場合、 相手の話を聞いて相手に視線を合わせて「そーなんですね」 とくる。「 そうでしたか」、と納得で終わらず、 若干の疑問符を含むことで次の会話に移りやすくなるのだろうが、それは優しく相手を包み込んで話を引き出すお祖母ちゃんのごとくだ。
 広瀬さんの場合は、 相手の横合いやや下から見上げる風に 「うんうん、 どうしました」と相手に寄
り添っていく。 あくまでも相手に話させてそれに共感していく有様は、まさに慈母のごとくだ。
 桑子さんの場合は、 相手が癖のあるタイプだと感じるや否や笑ってしまう。 この笑いが嫌味にならないのは天性の才能だが、 思うに、あの笑いは自分に向けたものではなかろうか。「なんでこの人に悪感情を持ったのかしら、 私って変な人ね!」と自分に笑って、相手との間合いに余裕を保つ、 さらに相手はその笑顔に引き込まれ、 親しみやすさと自分を認めてくれる気持ちになって感情が穏やかになる。 それこそ、 昔の中国の大人 (たいじん) 、 アジア的な対人交渉術の真髄を見るがごとくだ。

 私は、場面場面で使える人と使えない人がいるだけで、性別は二の次と思っているが、それでも男である限り、 首藤さんや広瀬さんの真似は難しい。 過ぎれば気持ちが悪いだけになってしまうのである。さりとて、桑子さんのタイプは高度に過ぎる。無意識的な瞬時の判断で相手に対する自分の感情を客観視して笑うなど、 途方もなく賢くなければ出来るはずがあるまい。

 対して、文鳥のツイカは単純だ。 女房 (サン) に逃げられ熟年離婚となった彼は、 その後若いメスに付きまとい、飼い主から顰蹙を買い、雑な扱いを受けている。 彼も人で言えば良い年(7歳半くらいなので人でいえば70歳くらいか)だが、中居くんのように金も権力もない (一発で過去形になったけどね)。 純粋に後妻を探しているので、よほど潔いのだが・・・。最近は、 小千葉ことサイカに付きまとい。飼い主がサイカの婿候補にチョロを連れてくと、 その中性的魅力にオスでも良いと思ったのか、故キタガワ某のごとき傾向があったのか、 若いカップルの両方に思いを寄せて付け回す体たらくで、「サイテーのジジイ」と飼い主から白い目で見られていた。
 ところが、サイカとチョロが同居を始めると、入り込む余地なしと悟ったのか、直近ではコジマに執心し、のんびり屋の夫トークに警戒されている。 やはりサイテーである。年をとったら、上手に付き合えるようになってもらいたいものだ。

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