親は追われ追われ

​父ジロをはさみこむヒナたち

 ​​先行予約(孵化から引き継ぐまでの予約)がなかった2羽(生れた3羽のうち1羽は先行予約があったので手乗りにした)は、そのまま親のサチィ&ジロに育ててもらった。1月14・15日に孵化したヒナたちだ。そのヒナたち、「夜会」の際は巣の奥に入って留守番をしていたが、今夜は親鳥を追いかけて出てきた。
 この夫婦の子たちは、みな体格が良く目が大きく、実に見栄えがするので、どれほどの美鳥になるのか興味があったので、この子たちは少なくともヒナ換羽が終わるまで、手元において観察したいと思っている。
 で、お分かりであろうか?お分かりでないのに専門家や経験者と称して、不自然な飼育方法を「指導」していた困った人がいかに多く存在したか、をである。文鳥のヒナは、孵化一ヶ月を過ぎて飛べるようになっても、エサが欲しいので親鳥を追いかける。追いかけられもしないくせに、エサを与えず放置するなど、不自然極まりないのである。
 この後数日、ヒナたちは親を追い掛け回しては、聞いている飼い主がノイローゼになりそうなすごい声でエサをせがむ。その鳴き声が聞こえなくなると、すなわち、ひとり餌、と判断できる。・・・ひとり餌へのトレーニング?「うざ~」って顔をしてそっぽを向くことであろうか?そういった親鳥の様子を観察していないとは、実に残念だ。面倒見の良い親、適当な親、みんな同じように「うざ~」となるから、ひどく面白いのである。
 「うざ~」どころか、追い掛け回してエサを与え続けようと、私はするのだが、それでも、同じようにひとり餌になってしまう。したがって、「うざ~」は実際うざいだけで、トレーニングのため、親が心を鬼にしているわけではない。「うざ~」となるこの時期の非手乗りのヒナの鳴き声を実感する経験を持たないような人たちに惑わされ、飼い主は鬼になる必要はないのである。

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