因縁恐ろし

​指を狙うナイ​​
 キンカチョウと言う生き物は、原産地も文鳥と重なっていて、人にベッタベタにくっつく手乗り適性の高さも文鳥以上のようだ。
 昔、キンカは手のりに向かないと聞いていたのだが、他人の手乗りキンカを預かって、その「握りキンカ」ぶりに驚いた。つまり、昔の話はいい加減なものかもしれない。と思っていたら、キンカチョウのペアを入手する機会があり、あっという間に生まれたのだが、その子が、預かった子と同じで超が付く甘ったれで、そして「自己中」であった。
 「かまって!かまって!!」と、鼻声で「フォエ~フォエ!」と鳴き続け、出せば手の中に潜りこむ。そして、他の鳥たちは眼中にない。ただ、ナイは例外で、多少の好意を持っている様子だ。そしてナイは求愛するくらいキンカ(他家に行く予定なので正式名称を付けず、「キンタクンテ」とか「アマちゃん」とか呼んでいる)を愛しているが、嫉妬心があり、かじろうとすることがある。
 ところで、ナイが攻撃する箇所は指だ。彼は親に生ごみにされかかって指の大半を失っているので、それを取り返そうとしているかのようだ。悲劇を繰り返さぬよう、諭したいものだ。

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